2月25日(水)
毎月1回の「TUMUGU東京青山」での今月の薬膳教室がありました。テーマは「花粉症」。
午後の部と夜の部で計8名の方に参加していただきました。
どれくらいの人が花粉症かな…と思ってきいてみると、生徒さん、私、TUMUGUの主催スタッフ計11人のうち、「花粉症ではない人」がたった3人! 約8割が花粉症でした。今や「花粉症あり」がマジョリティーなんですね。
中薬学や漢方医学では、花粉症も体質改善して根本から治そうという立場をとります。そこで今回は、免疫機能を主る「気」の話をたっぷりして、補気をメインとする料理を食べていただきました。
・鶏つくねと山芋団子のスープ
・きのこマリネ~春菊とともに~
・ハトムギごはんの味噌にぎり
大和芋の団子は、すりおろしてスープに落とすだけ。手伝っていただき、楽しく仕上げ、おいしく食べてくださいました!
教室のときは、いつもテーマに合わせたパワーポイント資料をつくります。作っていて思ったこと。
それは、花粉症の治療法は非常に複雑だということです。
・目のかゆみ、鼻水は春の「風」の仕業なので発散する。
・鼻水の通りをよくするために利水も必要。
・でも、飛ばし過ぎると乾くので粘膜を潤す滋陰も不可欠。
・体質改善の補気は絶対にはずせない。
・腸内環境をよくすることも免疫力UPになる。
と、選ぶ食材の種類も多岐に渡ります。初めての人に理解してもらうのは
本当に難しい! でも、興味深くきいていただき、「わかりやすかった!」というお声をいただきました。よかった、よかった。
このクラスでは、毎回、漢方薬の処方と薬膳の紹介をしています。
今回は、花粉症の薬で最もポピュラーな「小青龍湯」と、
免疫力を補うのにおすすめの「玉屏風散」を紹介し、その中に入っている
生薬の性質と、今回の料理で使った食材が同じであることを解説しました。
生徒さんたちの中には、この薬をのんでいる人がたくさんいらっしゃったので、薬の中身をご紹介するとさらに納得がいくようでした。
漢方薬を見てみても、「小青龍湯」の中身は意外と複雑な組み合わせだということがわかり、私自身も勉強になりました。
次回は3月11日(水)。準備しなくては!!
コメントをお書きください