このブログへの久しぶりの投稿です。
2015年がスタート。HP「薬膳ノート」も、今年で4年目に入ります。
国際薬膳師試験に合格したのをきっかけに開設したホームページ。
開いてから、自分なりに少しずつ進歩してきている気がします。
国際中医師試験への挑戦、薬膳教室やラジオ番組への出演など、
毎年、新しい挑戦もできました。
今年はどんな年になるのか。
また、新しいアクションができればと、考えております。
薬膳の活動を始めてみて、改めて感じることがあります。
まず、世の中の人の「薬膳」への関心が徐々に高まっていること。
その一方で、「薬膳」を手っ取り早く取り入れたいと思っている人が非常に多いことです。
薬膳を知るには、まず、その元になっている中医学や、
さらにその基盤にある陰陽五行、気・血・津液について理解しなければなりません。こうした東洋哲学的な教育を受けてこなかった日本人には、これを一から知ることが非常に高いハードルとなります。そのため、本当の薬膳、漢方養生の魅力を知る何歩も手前で「難しいな」となってしまうようです。
もうひとつ感じるのは、「薬膳=いいものを食べる」というイメージから、
・無農薬のものを取り寄せる
・添加物を嫌う
・コンビニやファストフードを悪とする
といった「食の安全論」と混同してとらえられることが多いことです。。
私自身、個人的には化学的でない自然な食べ物を選びたいと思っているひとりで、日常は、インスタントのだしやドレッシングの類を極力使いません。しかしこれ自体は、薬膳とは少し観点の異なる話のような気がします。便利になった世の中で、時間のない人や一人暮らしの人は、便利な食べ方をする。このこと自体を否定する必要はないのではないかと思うのです。
コンビニやファストフードを利用することもあるが、それでも薬膳の考え方は実践できると思うのです。
薬膳の理論は、少し難しい。
しかし、それを覚えてしまえば、自分なりに簡単に実践できる。
それが、現代における中医薬膳なのではないかと考えます。
人生をより豊かに充実させたい私たちは、やることがいっぱい。四六時中、食べ物のことばかり考えていられません。だけど、そんな時間を賢く使って、賢い食べ方を実践し、健康的に生きることはできるはず。
それを行ってこそ、体を壊さず健康な状態を保て、より前向きに年を重ねることができるのではいでしょうか。
2015年、そんな薬膳の普及に、努めていければいいな…と、考えます。