4月からの2つの新しいチャレンジ。その一つである「TUMUGU東京青山」の薬膳教室がスタートしました。表参道から青山墓地に向かった閑静なエリアに建つ小さな一軒家で、薬膳を教えます。これがお教室風景。窓の外は墓地ですが、少し前まで桜が咲き乱れていました。
あ~、それにしても、悩ましいのは、とても奥が深い薬膳を、いったいどんな手順でお伝えすればいいのかということ。薬膳学校や漢方スクールでは、まず、中医学や漢方の基礎をみっちり時間をかけて教わりましたが、この教室に来る人は、おそらくもっとライトな人。おいしく食べることも期待しているはずです。でも、単なるお料理教室になっては、薬膳の醍醐味が伝わりません。そんなわけで、この1か月、ひとり悩んだこと、悩んだこと…。
そして迎えた今日。1回目にいらしたみなさんは、薬膳に関心のある、だけど詳しいことは知らない方々ばかりでした。まず、前半で薬膳とは何か、薬膳の歴史などをお話し、中盤からは中医学の基礎のさわりを少し。食材を性質ごとに分類すること、それを体の状態に合わせて組み合わせるという基本的なことをお話し、今回のテーマに合わせ、「気・血・津液」を切り口に作った3種の薬膳サラダを食べていただきました。左は、今回のメニュー。
気:山芋とグリンピースのサラダ
血:にんじん、レーズン、ピーナッツのラぺサラダ
津液:クコの実クリームチーズ
シンプルだけどわかりやすい3品。味も解説も、なかなか好評でした。
教室をやること、それは、何より自分の勉強になります。1時間半に盛り込む内容を考え、味わっていただくものを考え、作り、準備する。これって、とても創造的な作業です。「教えること」は自分に向いているとは思いませんが、「つくること」は私にとって大きな喜び。本や雑誌をつくるのと同じなわけだ…と、新鮮な気分になれました。
来月からは、もう1つ教室がオープンする予定。「エフエムぐんま」の「薬膳サイト」も着々と進行中。変化することが楽しい4月です。
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