3年前から花粉症に苦しめられています。「できれば薬をのまずに何とかならないか…」と、いろんなことにトライしている私。今年はインド人がやっている“鼻洗い”用のポットを手に入れ、手洗い、うがい、鼻洗いを励行しています。生理食塩水を象さんポットにつくり、片鼻から入れて反対の鼻から出すという鼻洗い。「難しいかな」と思いましたが、意外と上手にでき、やると鼻がすっきり! 鼻粘膜が丈夫になって免疫力が高まるとのことなので、毎日続けてみようと思います。
さて、この季節になると「花粉症にいい薬膳はなんですか?」という質問を必ず受けます。東洋医学は対症療法より根本治療を目的としますが、花粉症についてみんなが知りたいのは、今のムズムズを何とかする方法。そこで、花粉症の人に勧める漢方薬を参考に考えてみました。
花粉症で処方される漢方薬いえば「小青竜湯」。漢方薬は長くのまないと効かないというイメージがありますが、これは即効性があり、私もこの時季は化粧ポーチに入れて常備しています。この「小青竜湯」の内容を見ると、中心となるのは「麻黄」「桂枝」「細辛」といった辛温解表類。ズルズルの鼻水は冷えと水分代謝の低下によるものなので、温めて発散させる薬で余分な水分をとってしまおうという理屈です。
なるほど! それなら、食べ物でも同じ作用のものをとればいいわけだ…。
辛温解表の食材にはどんなものがあるかというと、ねぎ、しょうが、香菜(コリアンダー)、そして、花粉症コーナーでおなじみのしそ。もちろんお薬ほどシャープには効きませんが、この時季にしそを積極的にとることは、花粉症患者への対症療法の理屈にかなっているわけです。
せっかくそこに気づいたわけですから、花粉症の人の体質改善根本療法(体質改善)についても同じ方法で考えてみましょう。花粉のシーズン後のケアに使うお薬は「麦門冬湯」など「肺」を潤す漢方薬。花粉に負けないよう、粘膜を潤し、丈夫に保つことが肝心というわけですね。
「啓蟄」のメニューで紹介したレンコンや、白きくらげ、白ごまなどはその代表。美肌にもいい食材なので、年間を通じてしっかりとらなくちゃ!
※写真は、「しそとりんごのはちみつスムージー」。発散作用のあるしそと、肺を潤すはちみつ、りんごを合わせてみました。1杯に青じそを4~5枚、これでたっぷりとれます。
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