昨晩、曳舟にある「ごでんや」というお店で、〈薬膳×日本酒のマリアージュの会〉を開催。国際薬膳師である私がご提案する食材を使っていただき、オリジナルのメニューを考えてもらいました。といっても、主な目的は、「この店でおいしいお酒とおいしい料理を食べる!」こと。いやいや、ほんとにおいしかったです。
まずは、「ごでんや」を簡単にご紹介しますと…。
場所は、東京東地区。スカイツリーがすぐそばに見える京成曳舟駅から徒歩5分ほどの路地に建つ古民家です。ここを切り盛りしているのが、“燗つけ師”の「ごっしー」。和服の似合ういなせなお兄さんですが、「日本酒を世界に!」という大志を胸に、ユニークな活動をしています。お料理はコースで、全8品。料理1品ごとにぴったりの日本酒が、おいしい温度、おいしいお猪口で出てくるというスタイルです。
そんな彼にリクエストしたのは、立春を迎えたのにハンパない寒さの今にふさわしい料理。なまこ、エビ、くるみ、羊肉と、「陽気」を補う食材をたっぷり使ったメニューが、次々と供されました。しかし、昨晩のコースでいちばんの“あたため食材”だったのは、「ごっしー」が温度計をにらんで温度を決めてくれるお酒でしょう! 酒は、薬膳でも「温」の食材で、気血を巡らす作用がある“お薬”でもあります。「ごっしー」によれば、数あるお酒のなかでも日本酒は、より温める「陽」の性質が強いのだそうですよ!
集まった面々は、音楽関係、医者、デザイナー、ファッション関係と、これまた個性豊かなみなさまたち。「薬膳ってなんなの?」のお話も軽~くさせていただき、本当に楽しい夜でした。
料理の一部&いただいたお酒は下に紹介。短期間に、薬膳食材という難題と格闘してくださった「ごでんや」さんに、感謝感激いたしました!
写真左上から:【前菜】牡蠣と金柑のソース、白子と百合根のブールブランソース、ナマコと鶏手羽のサフランスープ煮、ラムチョップのグリル ヴィねぐれっととヨーグルトソース
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