昨年11月、上海に行ってきました。中医学、薬膳の故郷である中国には、日本では手に入りにくい薬膳素材がふつうに売られているときき、今回の旅では、食品スーパーや薬局をたくさん見てまわりました。
その中で目にとまったのが「酸棗汁」という飲料。空港の売店でも売られているくらいなので、あちらではポピュラーな飲み物という様子。
1本買って飲んでみたところ、中身は甘~いジュースでした。
「棗」は、「大棗(たいそう)」のこと。日本ではあまりなじみのないなつめという果物です。 元気をつける「補気」の作用のある果実ですが、血を補う働きもあるため、昔から女性にいいとされてきました。中国には、「1日に3個のなつめを食べれば、一生若くいられる」ということわざがあり、女子力をUPする薬膳食材の代表格。かの楊貴妃も、なつめをこよなく愛し、好んで食べていたそうです。
上海土産で買ってきたなつめ、さてどうしようかな…と思い、ジャムにしてみました。なつめ15~20粒を、種を抜いて細かく刻み、三温糖を加えてワインで煮込みます。しゃもじでつぶせるくらい柔らなくなったら出来上がり。最後にミキサーにかけ、なめらかにします。
ドライプルーンのような濃厚な味のジャムは、チーズと一緒に食べると最高! もちろん、ヨーグルトにトッピングしてもおいしいです。最近は寒さが厳しいので、これにおろし生姜を加え、お湯で割って「なつめしょうが湯」にするのも◎。血を補い、めぐりをよくしてくれるから、つやつやのお肌になりそう!!
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